メカニックの仕事に就ける資格とは

メカニックの仕事に就ける資格とは

メカニックの仕事は、担当する仕事によって様々な資格を取得することが求められ、また資格を持つことで仕事の範囲が広がります。それでは、メカニック関係の資格にはどのようなものがあるのでしょうか。メカニックの仕事と関連する資格について解説します。

自動車整備士

国家資格である自動車整備士には、三級自動車整備士、二級自動車整備士、一級自動車整備士、特殊整備士という種類があります。整備士として整備工場やディーラーで活躍するためには、二級以上を取得したいところです。
資格を取得するには一定の実務を経験後、国が行う自動車整備技能検定の学科試験と実技試験を受け、合格する必要があります。ただし、登録試験機関が実施する登録試験に合格するか、自動車整備士の養成施設の修了等によって、自動車整備技能検定の一部または全部が免除されます。

乙種第4類危険物取扱者

危険物取扱者は消防法に定められた危険物の取り扱いや立ち会いに必要となる国家資格です。中でも乙種第4類危険物取扱者は、消防法によって第四類危険物に指定されている引火性液体を扱うことができる資格で、ガソリン、灯油、軽油、重油などなじみのあるものが含まれるため人気資格となっています。
関連職種はガソリンスタンド勤務者やタンクローリー運転手などです。ガソリンスタンドでメカニックを行う場合に必要な資格です。

有機溶剤作業主任者

有機溶剤を使った作業を安全に行うために指導する責任者に必要な国家資格です。たとえばシンナーやラッカーを扱う塗料販売業者や塗装業者、溶剤を扱う各種工場などでは必須の資格となります。板金・塗装業を行う整備工場で働きたいのであれば取得を考えるべきでしょう。

低圧電気取扱者安全衛生特別教育

労働安全衛生法では、従業員が低圧電気関連の業務を行う場合、感電などの災害を防ぐため、低圧電気取扱業務に関する特別な教育を行うことを義務付けています。低圧電気関連の業務とは、「充電電路の敷設若しくは修理の業務」と「充電部分の露出した開閉器の操作の業務」が対象とされています。

ガス溶接技能講習

ガスバーナーを使って金属を溶かし、つなぎ合わせる「ガス溶接」を行うためには、原則として、この講習を修了していなければなりません。受験資格は特になく、2日間の講習を修了すれば修了証が与えられます。

アーク溶接特別教育

アーク放電と呼ばれる放電現象を利用して金属をつなぎ合わせる「アーク溶接」を行うためには、アーク溶接特別教育を修了する必要があります。アーク溶接はガスではなく電気を使うもので、自動車や電車、船舶、航空機などの金属構造物の工事で使われています。

中古自動車鑑定士

中古販売業者などで、中古自動車査定制度に基づいて中古自動車の価格査定を行う技能を認定する民間資格です。小型車査定士と大型車査定士の2種類があり、小型は乗用車、商用車及び最大積載量4t未満の貨物車、大型はそれ以上の大型貨物車やバスなどの査定が対象となっています。

損保一般試験

日本損害保険協会(損保協会)が主催・実施する、損害保険の募集に従事する人を対象とした試験です。損害保険加入者に対して保険商品に関する重要事項等を正確に説明するための知識を習得しているどうかをテストします。
試験は基礎単位と、販売する商品に応じて必要な商品単位(自動車保険単位、火災保険単位、傷害疾病保険単位)に分かれています。試験はCBT(試験会場に設置された専用PCで行われるコンピュータ試験)で行われ、単位ごとに5年の更新制となっています。

メカニックの仕事に就くには、上記のような資格が必要、または持っていると有利になる可能性があります。自分の携わる仕事や目指す仕事に合わせて、積極的に取得することを目指しましょう。

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