自動車整備士の仕事で大変なこと

自動車整備士の仕事で大変なこと

自動車整備士の仕事では、一体どんなことが大変なのでしょうか。自動車整備士の仕事をもっと深く知るために、大変なところを集めてみました。また、自動車整備士が行っているそれらを回避する方法や考え方についても知っておきましょう。

暑い

単純なことですが、自動車整備士にとって暑さはなかなかの強敵です。会社によっては冷房を備えている作業場もありますが、工場自体が広い、あるいは排ガス対策などで風通しを良くしているため、あまり効果は望めません。多くの場合、大型の扇風機や冷風機で暑さをしのぐことになるでしょう。夏場はとくに大変なので、マメな水分補給は必至です。汗はかくのですが、タオルを首からかけるなどの行為は機械作業を行う際に危険なので、禁止していることがほとんどです。長袖のつなぎなどの作業着も脱ぐわけにはいきません。中に速乾性のあるシャツを着るなどの対策も必要になります。

一方で、冬の寒さも厳しいものがあります。作業着の下は防寒性が高く発熱素材のシャツなどを着ることになるでしょう。冬場の作業は手先が冷たくなって作業効率が落ちることがあるので、メカニックグローブを上手く使うなど、こちらも対策をする人が多いでしょう。

覚えることがたくさんある

自動車整備は次から次へと覚えることが出てくる仕事です。自動車整備士の国家資格を取るために自動車整備士養成施設(専門学校)で様々な技術を学び、知識を得て就職するわけですが、それでも実際に現場で働くようになるとさらに新しい技術をどんどん覚えていかなければなりません。これはベテランになっても同様で、新しい技術が導入された車が登場するたびに覚えることが増えます。

技術の中には職人的な“技”も含まれます。様々な作業の中にコツがあり、それは経験を積むことで覚えていき、状況によって応用を効かせていきます。こうした技をたくさん習得することで、プロの自動車整備士としての自信をつけられるようになるのです。

力仕事が多い

車のエンジンは100kgを超えるものも多くあります。もちろん、現場ではリフトなどを使うのでエンジンを直接持ち上げるようなことはありませんが、それでも様々なシーンで腕力が必要になる、基本は力仕事です。
タイヤ交換なら実際にタイヤを持ち上げることもあります。ホイールを車両に取り付ける作業にもコツがありますが、最初は力が必要です。工具や機械の中にも重いものがあり、インパクトレンチなどはある程度の腕力がないと使いこなせません。
ただ、どの作業にも要領と手順があります。重量のあるタイヤでも、やり方を覚えればあまり力を使わず扱えるようになります。こうしたことも技術のうちと言えます。

休みが平日にある

週休二日制を採用しているところも多いものの、整備士が勤務する整備工場やディーラーはほとんど土日祝日で営業しています。そのため、自動車整備士は土日に出勤し、平日に交代で休みをとるケースが多いようです。
ほかの多くのサービス業でも同様ですが、休みが平日になってしまうと、友人と予定を合わせづらくなると考える人もいるでしょう。
どうしても土日に休みたいという人は、それを条件に就職先を探してみる方法もあります。自動車の分解整備を行う民間の認証工場では土日が休みというケースもあるようです。自動車整備士だからといって絶対に土日が休めないということはないので、職業を選ぶ上で休みの日の優先度が高い人は会社選びのときから意識して探してみてはどうでしょうか。

自動車整備士の仕事にはこのような大変さがあります。しかし、それぞれ対策を考えることもできます。自分に自動車整備士が向いているかどうかを考えるための参考にしてください。

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