自動車ディーラーに整備士として就職した場合のキャリア

自動車ディーラーに整備士として就職した場合のキャリア

自動車ディーラーに就職して、サービス整備工場で自動車整備士として働くようになったとしたら、まずはどのような仕事から始め、その後はどのようなキャリアを築いていくものなのでしょうか。自動車整備士を目指している人にとって気になる、就職後のキャリアの積み方について解説します。

新人期

自動車ディーラーに入社してすぐの仕事は、新人研修から始まります。短くても1週間、長いと3ヶ月間行われる企業もあります。研修後は先輩の整備士の指示に従ってオイル交換やタイヤ交換などの軽作業を行うようになり、その後、先輩と一緒に定期点検作業に参加していきます。半年経てば1人でお客様の車を運転することが認められ、引き取り納車なども任せてもらえるでしょう。

そこから細かな知識や技能、仕事のやり方を覚えていきます。一通り定期点検ができるようになるまでに1年、その後は車検整備も覚えていくようになるというイメージです。車検も最初は先輩にチェックしてもらいながら覚えていき、だんだんと担当する領域が増えていきます。

中堅期

3年、5年、7年と経験を積んでいくと整備士としての知識、技能が一通り身についてきます。後輩もでき、リーダーとして指導にあたるようにもなるでしょう。また、来店したお客様の対応をするフロント業務に携わる人もいます。

ディーラーによっては本人が希望すると営業部署に異動することができ、整備士としての知識を生かしながら販売につなげていくセールスエンジニアとしての活躍を期待されるケースもあります。サービス整備部署に残る場合は定期点検チーム、車検整備チームなどのリーダー役を担うようになるでしょう。その間に社内資格を取得したり、専門知識や技能を学ぶための研修に参加したりする機会も増えます。

ベテラン期

10年、20年と勤務すると、整備技術全般に精通するようになると同時に、業務マネジメント(目標管理、業態管理)、人事マネジメント、従業員の教育にも携わります。ベテランになると車検整備に直接関わるよりも、管理責任者としてのデスクワークが増えていきます。技術トレーナー、店長、工場長といったポジション、役職に就くようにもなるでしょう。

営業部署に回った場合は、そちらで管理職に就きます。ディーラーにおいて営業はいわば花形なので、新人を育てて部署として業績を上げることができれば、給与や待遇もアップしていくはずです。

また、自動車ディーラーで活躍する以外に、独立して整備工場などを開業する道もあります。転職してキャリアアップすることも可能で、その場合はほかのディーラーや民間車検工場、あるいは保険会社のアジャスターやカー用品店、大手運送会社、建設機械メーカー、商社など、自動車の整備点検作業やそれぞれの専門性をプラスした仕事を選ぶこともできるでしょう。もちろん、ベテランと呼ばれるようになる前の中堅期に転職を行う人もいます。

自動車ディーラーに就職したあとは、少しずつ着実に知識と技能を自分のものにしていくことが大切です。そしてさらにその後は、自分の適性や興味分野を探り、どんな方向に進んでいくか慎重に見極めるようにしましょう。

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