レストア技術者になるには? 仕事内容と必要な資格

レストア技術者になるには? 仕事内容と必要な資格

レストア技術者という職業があることをご存知でしょうか。往年の名車を現代に蘇らせるという特殊な使命を実現させるエンジニアのことです。この特殊な使命を持ったレストア技術者の仕事内容、必要な資格、レストア技術者になるための方法などについてご紹介しましょう。

レストア技術者の仕事内容

レストア(restore)とは回復する、復活するといった意味を持つ言葉です。似た言葉にリペア(repair)という言葉もあり、こちらは一部を修理、補修することを意味します。

復活するという言葉の通り、レストア技術者とは中古車、廃車同然の車、クラシックカーなど現在は生産されていない車などを復元させて、公道を走れる状態の車に仕上げる仕事です。たとえばスカイライン2000GT(ハコスカ)やフェアレディZはレストア車として人気が高く、ほかにベンツ、BMW、ジャガー、アルファロメオなどの外国旧車も対象となります。

レストアではエンジン、車体、足回り、内装、塗装などを一つひとつ修復していく必要があり、職人的で熟練した技術力が求められます。現在は作られていない部品などは新たに製作することもあります。往年の車に対する深い理解と愛着、そして幅広い技術力が必要な仕事と言えます。

レストア技術者になる方法

レストア技術者にはどうすればなることができるのでしょうか。就職先と必要資格について見てみましょう。

就職先

就職先として考えられるのはレストアを手がけている自動車整備会社、中古車販売会社、レストア専門会社などです。レストア専門会社の中には人気のあるレストア車をメインにしている会社、国産旧車のみを扱う会社、外国旧車を得意としている会社など様々な種類の会社があります。自動車整備会社では持ち込まれた車に対してレストアを行いますが、レストア専門会社では基本的に復活させたレストア車を販売しています。

必要な資格

レストア技術者になるのに必要不可欠な資格はありません。しかしほとんどの技術者が自動車整備士の有資格者です。そして、その多くは2級以上の自動車整備士を取得しています。

レストア技術者の収入

レストア技術者の収入は一般の自動車整備士と同程度か、やや高いくらいでしょう。経験を積んで熟練度が増せば、収入はアップしていきます。レストアファンからの需要は高いので、将来性も安定していると思われます。

レストア技術者に向いている人

往年の名車やクラシックカーが好きで、いじった経験があるような人にとっては憧れとも言える仕事でしょう。レストア技術者の中には自分自身もレストア車に乗っている人が多くいます。クラシックカーに対する知識も必要となるので、まずはクラシックカーが好きな人が向いています。
また、職人的な仕事に就きたいと考えている人にとっても向いている仕事です。手先が器用、こだわりを持ってなにかを追求することが得意といった傾向がある人にぜひ挑戦して欲しい仕事でもあります。

レストア技術者は特殊性のある仕事ですが、扱うのが古い車なので、基本的にはすでに確立されている過去の技術を突き詰めていくことになります。しかし一方で、生産が終わっている部品などを現在の技術でどのように再現できるかを考える力も求められます。古い車が好きという人、職人的な仕事に興味がある人、そして探究心が強い人は、レストア技術者になる道を目指してみてはいかがでしょうか。

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