レストア技術者を目指す人必見! レストアをする魅力とは?

レストア技術者を目指す人必見! レストアをする魅力とは?

古い名車を運転してみたい、所有したいというのは、車好きな人なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。そうした旧車やクラシックカーを、ハンドメイドに近い形で修理・修復するのがレストア技術者と呼ばれる人たちです。今回はレストアと、レストア技術者という仕事の魅力についてご紹介しましょう。

車のレストアとは?

レストア(restore)とは「回復する、復活する」という意味を持つ言葉です。
そして車のレストアとは、経年によって劣化、もしくは故障した車両、ときには廃車同然の車を、「公道を走行できるレベルの状態」ないしは「新車に近い状態」にまで復元することを意味します。

車のレストアはまた、製造から数十年が経過した国内外の名車を現代に蘇らせるといった、趣味的な要素の強い行為でもあります。

レストアを行う際の流れは、まずベースとなる車=ベース車の状態をチェックして必要な部品をリストアップして調達し、次にボディの板金、エンジンや足回りの修理、内装と外装の修理、塗装を行い、最後に仕上げをする……といったものになります。

レストア技術者と自動車整備士の違いは?

旧車や往年の名車、ノスタルジックカー、クラシックカーなどと呼ばれる古い車をレストアすることを職業にしている人をレストア技術者といいます。

レストア技術者には、古い車を修理・修復するための職人的な技術力と専門知識、旧車などに対する理解と強い興味、愛情が必要です。
たとえばレストアする上で足りない部品があり、現在はもう手に入らない場合には、新たにその部品を自作することもあります。最終的にどのレベルにまでレストアするかも、レストア技術者の努力と工夫にかかっていまます。レストアを依頼するオーナーや、レストアした車を購入するお客様も、当然ながら古い車に愛情を持つ人たちです。そのニーズと期待に応えることができるだけの知識や技術と情熱を持っていなければこの仕事は務まりません。

通常の自動車整備士にも専門的知識と技術は必要です。しかしそれを発揮する分野はレストア技術者よりも幅広く、お客様層も広範です。また、整備・点検するにしろ修理するにしろ、扱う車は現行車が中心です。事故などで大きなダメージを受けた車を修復することや、エンジンやトランスミッションなどを分解してオーバーホールすることはありますが、レストアの対象となるような古い車を扱うこと、内外装を含むすべてを復活させるような大掛かりな修理・修復をすることはめったにありません。これらが両者の違いです。

レストア技術者になるためには

レストア技術者になるには、まず一般的な自動車の整備技術を身につけることが前提となります。自動車の基本構造やメカニズム、整備、修理技術などを学ぶことが求められます。

レストア技術者のために必須の資格はありませんが、ほとんどの技術者は2級以上の自動車整備士の有資格者です。専門学校などで自動車整備について学ぶことが、ベーシックな知識・技術をマスターする近道となるでしょう。

その上で、さらに古い車をレストアするための専門的な知識を学んでいきます。一般的にはレストアを手がけている自動車整備会社、中古車販売会社、レストア専門会社などに就職し、最初は見習いとして仕事を覚えていくことになるでしょう。

通常の自動車整備士であれば、電気自動車やハイブリッドカー、コンピュータ制御など常に新しい技術に関する知識が必要になります。しかしレストア技術者の場合は、逆に過去の自動車について詳しくならなくてはなりません。
ガソリンの供給方式一つとっても、古い車は現在のようなインジェクション方式ではなく、キャブレーター方式を採用しています。レストア技術者としてのキャリアを持つ先輩にさまざまなことを教わりながら、レストアを行うための知識と技術を自分のものにしていくことになります。

古い車を修理・修復して、再びその勇姿を蘇らせることには、大きな達成感があります。そうした作業に魅力を感じる人、職人的な専門技術をきわめたいという人にとって、レストア技術者は面白くやりがいのある仕事となるでしょう。過去の車を再生するスペシャリスト、レストア技術者になることを目指してみてはいかがでしょうか。

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