自動車業界でのキャリアアップに有利! 中古自動車査定士技能検定とは?

自動車業界でのキャリアアップに有利! 中古自動車査定士技能検定とは?

中古自動車査定士は中古車販売の仕事だけでなく、新車のディーラーなどでも取得する人が多い資格です。それはなぜなのでしょうか。中古自動車査定士技能検定について、その概要をご紹介しましょう。

中古自動車査定士技能検定とは

中古自動車査定士技能検定とは、中古自動車査定制度に基づいて、中古自動車の適正な価格査定を行うための知識を有していることを認定する検定です。主催は一般財団法人日本自動車査定協会。3日間の講習を修了し、技能検定試験に合格した後、日本自動車査定協会に登録することで、「中古自動車査定士」の資格を得ることができます。

中古自動車査定士には、乗用車、商用車および最大積載量4t未満の貨物車の査定を行える「小型車査定士」と、それら以外の大型貨物車、バス等の査定を行える「大型車査定士」の2種類があります。

なお、中古自動車査定制度とは、健全な中古車市場の発展と消費者利益の保護、さらに全国の新車業界、中古車業界における適正査定の普及、浸透を図ることを目的として、昭和54年4月1日に通商産業、運輸両省の指導のもとにスタートした制度です。

中古自動車査定士の資格をとるメリット

中古自動車査定士は、自動車販売業界では略して「中古車査定士」や「査定士」などとよく呼ばれます。資格を持っていなければ中古自動車の査定ができないわけではありませんが、資格を持っていれば買取を依頼するユーザー、中古車を購入しようとするユーザーなどに対する信頼度がアップします。実際に中古車販売を行っている会社では、査定業務に携わる人の多くがこの資格を取得しています。

また、新車販売ディーラーでも、中古自動車査定士は営業マンが取得しておきたい資格の一つとなっています。ディーラーでは新車を販売する際に中古車を下取りすることが多く、その際に査定に関する知識とスキルが必要になるためです。

特に車の買取や下取りの際には、事故車であるかどうかの見極めが査定の大きなポイントです。買取や下取りを依頼する側からすれば事故車でない車を事故車として安く買い取られるのは避けたいことであり、買取や下取りをする会社側も事故車なのに事故車ではないと判断して買うことは大きな損失につながります。そうしたリスクを防ぐためにも中古自動車査定士の役割は大きいといえます。

中古自動車査定士技能検定の受験資格

中古自動車査定士技能検定を受験するには次の条件を満たしていなければなりません。

  • 自動車運転免許保有をしていること(小型車査定士受験者は普通運転免許以上、大型車査定士受験者は大型第1種運転免許以上)
  • 自動車の販売もしくは整備の経験が半年以上あること
  • 査定協会所定の3日間の研修を修了していること

中古自動車査定士技能検定の受験方法

技能検定試験は年2回(6月、12月)実施されています。ただし、大型車査定士は6月のみです。6月の試験の受付期間は4月上旬~下旬、12月の試験の受付期間は9月中旬~10月中旬頃となっています。申し込みは一般社団法人日本自動車査定協会または一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会の各都道府県支所です。試験場も日本自動車査定協会の支所ごとに設定されます。

試験は学科試験と査定の実技試験があります。学科試験では、(a)中古自動車査定制度、(b)中古自動車査定基準、同細則および加減点基準、(c)自動車の構造、機能および取扱い、(d)保安基準、その他自動車に関する法規、(e)その他査定に関する事項について問われます。

自動車業界でキャリアアップするには、中古自動車査定士の資格を持っていることが有利に働きます。中古車の買取、下取りに関わる機会のある整備士にとっても意味のある資格なので、取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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